胃瘻は作るべきか? 平穏死という選択

平穏死が最近の流行語になってきてますが、今年の流行語大賞とかとるんちゃうかな?と思うのは私だけ?

平穏死の本を何冊も出していらっしゃる、町医者とご自身を呼ばれる、長尾 和宏先生の講演会に先日行ってきましたが、寝たきりの患者さんに胃瘻をつけるべきか否かを医者、看護師などの医療従事者のいる前で問題提議する形でお話しされてました。



高齢の患者さんが自宅で危篤になったときに救急車を呼ぶということは、脳死になっても生かされる状態になる、途中で医者は酸素マスクをやめることはできないんです。治療をやめるということは患者さんを殺すということ=殺人者になってしまいますからね。



だからもし予後もあまり長くなくて、「なんかあったらわざわざ長生きさせんといてな、もうぽっくりいかせてほしい」等普段から口にされてるおじいちゃん、おばあちゃん、ご両親がいらっしゃったら、もし何か悪い状態になったときには、救急車を呼ばないという選択があることも覚えておいてくださいと。



医療従事者でなければ、目の前でご家族さんが苦しんでいるんだったまず救急車を呼ぶって思われると思いますが、その行為がその大事なご家族さんをスパゲッティ症候群のように、ずっとピーピーなる器械でつながれている状態が何年も続くことになります。 そしてこの器械がつながった状況になるということを頭のすみっこにでもおいててください。


昔のように、家でおじいちゃん、おばあちゃんが、干し柿のようにしわしわになって、みんなに看取られながら亡くなっていくっていう場面が一番亡くなられる方にとってはいいんじゃないかな、というのが私の考えです。